現在、高齢化はますます進行しており、それに比例し要介護者も増加しているため介護職員の人手不足が問題視されています。この対策としてAI介護ロボットの導入案などが対策として挙げられているものの実現にはまだ遠いといえるでしょう。現在このような課題を解決するには介護業界全体の状況が変わらなければ改善できません。業務自体に生産性を見出しにくい業界ではありますが、効率化を図り業務をスマートにして生産性を上げることが大切です。ここ20年の間に医療、介護系の大学や専門学校は増加しましたが、介護業界は離職率が高いこともあり、まだまだ人材は不足しているのです。その理由の一つとして介護職者の給与が挙げられます。介護業界は拘束時間も長く肉体的負担も大きいですが給与面に反映しにくいこともあり、不満を抱える方も少なくありません。
一般的に介護職員の給与は全ての産業と比較すると10万ほど低いといわれています。そのようなことから、政府は多くの規模の財源を投入して月あたりおよそ8万円賃上げすることを閣議決定しました。(勤続10年以上のものに限る)この対策により人材確保や離職率の低下が期待できます。この政策は特に長期間勤務している介護士にとっては大きなメリットであるといえるでしょう。また、賃上げが定着すれば所得が上がるだけでなく今後、介護士の人材確保につながることで肉体的負担が軽減する可能性があります。今までは介護士にとって働きにくい環境であったかもしれませんが、これからは働きやすい環境に変化していくかもしれません。